LoveMarsの原型キャラクター
LoveMars(ラブマーズ)は、ネパール館のテーマキャラクターです。ネパール館に貼られているポスターで見かけられた方もいらっしゃることでしょう。

そのLoveMarsには原型となったキャラクターがいます、MarsBabyといいます。
MarsBabyは、今から20年以上前にGODが考案したキャラクターです。最初のデザインは、思わず目を疑うような奇抜な色使いだったそうです。まさに「火星から来た感」が満載でした。しかし、それをSIZUKUが丁寧に整え、心を込めて描いたことで、現在の“かわいらしいMarsBaby”が誕生しました。

そしてもうひとつのドラマが起こります。なんとGODの友人には、あの「ゴーストバスターズ」で有名なレイ・パーカーJr.がいるのです。二人の出会いの詳細は謎に包まれています。
2001年にハイアットリージェンシー大阪でレイ・パーカーJr.やシェリル・リンといった世界のスーパースターをゲストに招いて「ピース・オブ・ザ・ワールド・コンサート」が行われました。彼が来日した時、こんなやりとりがありました。
GOD:「レイ、これが俺が考えてSIZUKUがデザインしたキャラクターだよ。かわいいだろう?」
レイ・パーカーJr.:「おぉ、火星人の赤ちゃんだね。MarsBabyだ!」
GODさん:「MarsBabyか!そのネーミング、最高だね!」
こうして、MarsBabyの名前は、世界的スターのひとことで決まったのです。

MarsBaby、お嫁に行きます!?
当初、MarsBabyは2025年の大阪・関西万博におけるネパール館のテーマキャラクターとして迎えられる予定でした。
GODとSIZUKUにとって、MarsBabyは自分の子どものような存在です。その子がネパールに行くというのは、まるで「お嫁入り」のような感覚だったそうです。
そんな中、GODはふとこんなことを思いつきます。
「その国らしさに合った、MarsBabyの兄弟や姉妹のようなキャラクターがいてもいいんじゃない?かな」
この発案を受けて、SIZUKUは再びデザインに挑みます。こうして生まれたのが、LoveMarsです。
ネパールの“愛”と“平和”を象徴する、優しい火星の仲間が誕生しました。
試練の連続
2025年4月の万博開催に向けて、テーマキャラクターのLoveMarsと、テーマソング「In the World In Nepal」は、日本プレスセンターで記者会見発表を行うなどして、緻密な準備を進めてきました。
準備も万端、雰囲気も高まってきた中…まさかの事態が起こります。
ネパール館そのものが、開館の大幅遅延に見舞われたのです。
SIZUKU「このままじゃ、LoveMarsも、テーマソングも“幻”になっちゃうのかな……」
GOD「俺の仲間たちも動いてくれている!このままで終わらせない、GODの名に懸けて!」
そんなGODの熱い想いと、SIZUKUの祈りが、プロジェクトを再び動かします。
愛と祈りをこめて
2025年7月19日、ネパール館はついにオープンしました。
LoveMarsも、テーマソング「In the World In Nepal」も、8月5日に無事に来場者の皆さまにお届けできることになりました。

数多の困難を乗り越えたLoveMarsは、ラッキーパワーを持っていると言っても過言ではないでしょう。その不思議な力が、これから出会う皆さまにも幸運をもたらしますように――。